私たちの体にとって大切な働きを持つ葉酸ですが、いちじくにも含まれています。そもそもいちじくは漢字で「無花果」と書きます。花を咲かせずに実をつけるように見えることから付けられた漢語です。しかし、実際には外から見えないだけで花嚢の内部に小さな花をつけています。別表記の「映日果」は中世ペルシア語のアンジールを中国で音写し、意味を表す「果」を補足したもので、日本ではこれを「えいじつか」と読み、それが転じて「いちじく」と呼ばれるようになったとする説があります。一方、果実が一ヶ月で熟すから、または、一日一果実ずつ熟すから「一熟(いちじゅく)」、そこから転じて「いちじく」と呼ばれるようになったとする説もあります。中国の特産地である新疆ウイグル自治区のウイグル語でもアンジールと呼ばれており。いちじくの旬は8月~11月位ですが、完熟になる時期が2度あると言われており、6月~7月に熟す夏果と8月以降に熟す秋果が有り、秋果の方が風味が良いそうです。いちじくの可食部 60g (約1個)について、「葉酸」は約6%含まれています。いちじくは日本国内では主に生で食べますがイラン、トルコなどでは、収穫した果実を天日乾燥させる方法が取られ、アメリカ・カリフォルニア州では木の上で乾燥させてから収穫する方法が取られています。生食品も乾燥品もそのまま食するだけでなく、パン、ケーキ、クレープ、ビスケットなどの菓子類のほか、スープやソースの材料としても用いられています。またいちじくは食品添加物の原料となります。イチジクの樹液にはフィシンという酵素が含まれており、日本の既存添加物名簿に収載され、使用が認められています。また、イチジク葉抽出物は製造用剤などの用途で、かつて日本の既存食品添加物名簿に掲載されていたが、近年販売実績がないため、2005年に削除されました。熟した果実、葉を乾燥したものは、それぞれ無花果、無花果葉といい、生薬として用いられています。また果肉や葉から出る乳液にはゴムに近い樹脂分が含まれていますが、民間薬として、痔や疣に塗布したり、駆虫薬として内服します。
