東京大学の調査で「葉酸不足が鬱を招く。野菜少ない食生活影響」というものがあります。野菜や果物などに含まれる葉酸の摂取量が少ないほど、鬱症状の人が多い傾向にあることを、村上健太郎東京大医学部助教と溝上哲也国立国際医療センター研究所部長らが調査で見つけられました。日常の食事が精神的な健康にかかわっていることを示す研究ですが、過去、関連調査は欧米で報告されていたものの、日本人のデータは初めてだそうです。研究グループは昨年、福岡県の20代から60代の517人(男性309人、女性208人)に、過去1カ月間に食べたものを詳しく聞き、各栄養成分の摂取量を算出、同時に別の質問で鬱症状があるかどうかを調べ、摂取した各栄養素との関連を探りました。結果、葉酸の摂取が少ない人ほど鬱症状の割合が高かったのです。摂取が多い人では、少ない人より鬱症状が半減していました。この傾向は女性よりも、男性でより顕著でした。年齢や肥満、喫煙、飲酒、結婚しているかどうか、ストレスなどの影響を除いて解析した結果では、葉酸そのものが鬱症状を減らしている可能性が高いという結果が出ています。現代の日本では三大成人病とともに、ストレスからくる精神的な疾患、それに起因する自殺が大変大きな問題となっています。葉酸がその問題の解決の一因子となることはほぼ間違いないのです。私たちは日常生活でややもすると食費を削り、その他の娯楽や「衣」「住」へお金を使う傾向があります、しかし、サプリメントなどで簡単に摂取できる葉酸をほんのわずか食費に追加するだけで、これまで得ることができなかった健康的な精神生活が得られる可能性があるのです。すこし生活費を自分の「肉体」そのものへ投資してみてはいかがでしょうか。
